2021.02.04
【お知らせ】『3歳から人と違う自分も素敵だと感じる子どもを増やしたい』幼稚園向けLGBT研修コンサルをはじめます
こんにちは。LGBT活動家の藤原 直です。
私が、会社員だったところから、チャンスをいただいてLGBTの講演活動をはじめて6年が経ちました。今では、国内外合わせて7500人以上の方に講演の機会をいただいています。日々、LGBTやメンタルケアの勉強をしたり、講演準備や執筆、LGBTやニュージーランドのコミュニティ設計などをして日々を過ごしています。
長い道のりだったようにも思いますし、あっという間だったようにも感じます。
もちろん、全てが順調だったわけではありません。
42年間の人生の大部分を、幼い頃からの家庭環境(機能不全家族)や、性的少数者であることで、心と身体のバランスを崩し孤独を感じてもがいてきました。
人を信じられず、相手の期待に答えている毎日の中、
自分自身が何を感じているのか?わからなくなった時期もありました。そんな中でも少しずつ自分に向き合い丁寧に感情を大切にして「今」を生きることで、少しずつ心が満たされて回復してきました。
そんな私のLGBTや性の多様性を伝える活動の原点は、なんだろう?とじっくり考えてみると、
『3歳から人と違う自分も素敵だと感じる子どもを増やしたい』
と思っているからだと感じました。
そこで、今日は、私がなぜそう思ったのか?
と、これから新たに挑戦していく活動について、お話しさせていただけたらと思います。
好きなものを好きと言えずに自分を騙し続けた自分を好きなるのは難しい
私は、3歳頃から心と体に違和感を感じていました。
自然といいなと思うものが、
身体に合わせた「女の子」のものではなく、
あとでわかる心の性別の「男の子」のものでした。
今でこそ、
男の子が可愛いエプロンでお料理をしてもいい。
女の子がかっこいい大工道具でテーブルを作ってもいい。
園によって、そんな空気もありますが、
昭和53年(1978年生まれ)の私が3歳の頃は、
むしろ、「男らしさ」「女らしさ」が当たり前。
その枠から外れてしまうと、大人やお友達からも「おかしい」とうレッテルを貼られてしまって、
それができない子どもは、社会から悪い子なんだと思わされていたように感じます。
幼稚園でお気に入りの車のおもちゃを使っていたら、
先生「 直美ちゃんは、女の子だからお人形で遊んだら?お母さん役とか似合うと思うよ」
ロッカーに貼ってあるシールも菊の花。
・・・本当は、怪獣や車がいいのに。
なんで、好きなものを選ぼうとしたら、
それはダメだって言われてしまうんだろう?
人と同じじゃないとダメなのかな?
自分は、変な人間なのかな?
だったら、自分が本当に思っていることも、感じていることも、
言わない方が傷つかないし、人に合わせて期待に答えて生きていけばいい。
幼いながらにそんな風に思うようになっていきました。
その結果として、
「常に人と自分を比べておかしくないか?」が自分の判断基準となり、
空気を読み、まわりの期待に答えようとして、自分の気持ちを騙して、良い子で普通の自分を作るようになりました。
性同一性障害(性別違和)の約57%が小学校入学前に自分自身の性別に違和感を感じている
岡山大学ジェンダークリニックの中塚先生の調査によると、
受診した性同一性障害当事者1167名を見てみると、
性別違和感は物心がついた時より始まることが多く、
約9割が中学生までに性別違和感を自覚しており、特にFTM当事者は、小学校に入学してきた時には、約7割が性別違和感を持っていました。
性同一性障害の人が、性別の違和感を自覚する時期の約57%が小学校入学以前
というデータも出ています。
(MTF(男性から女性)=33.6% FTM(女性から男性)=70.0%)
引用:学校の中の「性別違和」を持つ子ども〜性同一性障害の生徒に向き合う〜
岡山ジェンダークリニック 中塚幹也
さらに、自分が何者か?わからずに、さらに誰にも言うことができずに、一人で辛い思いをしていることがほとんどです。
これが、自殺未遂、自傷行為、不登校などにつながります。
LGBTや性の多様性のことは、小学校や中学校ではまだまだ早い。寝た子を起こすな。まだまだ、そんな声も聞かれます。
でも、実際には約57%の性別違和を感じる子ども達は、正しい情報や大人の知識不足により、
誰にも本当のことを言えず、孤独や不安を感じています。
のびのびと本来の無邪気さや、
自分や他人に対する信頼感を育みことができないまま、
自分を責めたり否定し続けて、自分自身や他人を傷つけてしか、それを表現できない子どもになってしまうかもしれません。
だからこそ、保育園や幼稚園の先生や子ども達、そして、子どもたちと一緒にいる大人がLGBTや性の多様性の正しい情報を知って、目の前の子どもが好きなことや興味、好奇心をそのまま受けとめて、見守っていくことがとても大切だと感じています。
新卒から5年間、社会福祉法人の保育園に勤務した経験。
そして、ここ2年間、企業主導型保育園、株式会社の保育園で研究を続けてきた、LGBTの子どもたちの困りごとと対策を、実際に保育園や子育ての現場でお伝えしてお役立ちができればと思います。
保育園・幼稚園の現場でLGBTと性の多様性についての研修・コンサルをはじめます
そこで、この2021年から保育園・幼稚園向けのLGBT研修やコンサルに力を入れていくと決めました。
具体的には、下記のような取り組みを考えています。
【LGBT講演・研修】
・LGBT研修・講演費用・・・通常の半額
学校向けの講演費用3万円→1.5万円(税込)(交通費別)
まずは、知ることから。なるべく多くの保育園・幼稚園の先生方にLGBTや性の多様性の基礎知識や情報を知っていただけたらと思います。
【申込の流れ】
1、下記のフォーム内容をご記入・添付の上、
下記のメールアドレスにお申し込みください。
お問い合わせ:info@life-journey.biz
2、3日以内にご連絡させていただきます。
ご依頼内容、日程、お気軽にお問い合わせください。
●事前打ち合わせについて
・オンライン打ち合わせ
その他の地域、海外の方が対象
zoom、メール、お電話で対応しています。
●対面打ち合わせ
・大阪府、兵庫県で可能
※コロナウィルスに配慮して、なるべくオンラインでの打ち合わせにご協力いただいています。ご理解をお願いいたします。
プロフィールチラシは、こちらからダウンロードが可能です。
ご自由にご活用ください。
LGBT活動家、藤原直プロフィールチラシ
【LGBTコンサル】
・保育に性の多様性を盛り込んだ遊び方や指導案の作成
→年間行事、生活発表会、通常保育の中での指導案作成
→・LGBT当事者と一緒に遊ぶ保育内容の企画運営
・LGBTや性の多様性の絵本の読み聞かせ
・園で使う玩具や絵本などの選び方をアドバイス
・園・クラスだよりのLGBTの文章添削(もしくは、寄稿)
・PTA向けのLGBTお話会の企画運営(ZOOM講演会など)
・月1回の保育園訪問と園内での課題をフィードバック
→具体的な改善プランのアクションをご提案
保育園訪問では、午前保育の様子、保育士の言葉がけ、園内のトイレやロッカーなどを確認させていただいて、課題となる部分を園長や主任にフィードバック。その後、具体的なアクションプランをご提案させていただきます。
現在、モニタープランを作成しています。
モニター、単発、3ヶ月、6ヶ月プランで内容が変わります。
こちらは、改めてモニター募集の記事を書かせていただきます。
ご興味がある方は、下記のメールアドレスからご連絡ください。
タイトルは、【モニター問合せ】でお願いします。
お問い合わせ:info@life-journey.biz
【保育士向けLGBTオンラインスクール】(準備中)
保育士・幼稚園教諭向けのLGBTオンラインスクール
保育だけでなく書類作成や行事の制作物作成なども多く忙しい先生方が、通勤中や隙間時間に、保育におけるLGBTのポイントを学ぶことができるオンラインスクールの準備を進めています。
<特徴>
・1つのテーマが5分で学べる
・一定期間の間に気になる部分は、繰り返し学習が可能
・保育現場ですぐに使えるヒントと行動につながる問いかけつき
・同僚、保護者、子どもへの対応のポイントなども作成予定
→2021年4月以降〜(準備中)
【LGBTコミュニティ作り】(準備中)
LGBTの子どもやLGBTの子どもを持つ保護者の方のオンラインコミュニティ作りを考えています。
心理的安全性が高いサードプレイスがあることで、本当の自分の気持ちを伝えることができて、感情に気づき、自分は自分でいいと思える自己肯定感が育っていきます。
子どもたちにとって、
その居場所から自分のOKを出して、思っていることを表現して、自分に自信をもち、可能性にチャレンジしていく。
大人にとって、
子どもの悩みを安心して話せる居場所として、LGBTを学んでしていく場として、そして、子ども同士がつながり合いながら、成長していくことを見守る場所となればいいなと思います。
さて、長文を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
今までの人生、いろんなことがありました。自分を責めたり、わかってもらえないことを恨んだり、どうしようもないことをグルグルと考え込んでは、辛くて泣いてばかりの日もありました。
それが、ここ数年いろんな活動をコツコツと積み上げていった結果、こうして、当事者である自分自身と保育の仕事の中で感じたことを活かして、
今から大きくなるLGBTや性の多様性の中にいる子どもたちも、性のことで悩まずに、自分であることに誇りを持って、生きていく。
子どもたちが、3歳から自分のことが大好き。そして、そんな自分で大人になるサポートができれば嬉しいです
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。