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2月25日(木)滋賀県草津市新堂中学校でLGBT講演&当たり前を疑う大切さへの気づき | LIFE JOURNEY

2021.02.26

2月25日(木)滋賀県草津市新堂中学校でLGBT講演&当たり前を疑う大切さへの気づき

おはようございます。
LGBT活動家、藤原直です。

昨日は、午後から滋賀県草津市立新堂中学校の3年生向けにLGBT講演の機会をいただきました。

草津市立新堂中学校のHPより引用


2月はじめの事前打ち合わせにも、学年の先生方が5名ほど、勢ぞろいして熱心に事前授業の組み立てや内容へのご質問をたくさんいただきました。

LGBTや性の多様性の授業は、ちょっとした言葉の言い回しや伝え方のニュアンスが違うと誤って伝わってしまうことが多いので、その点を一緒に確認させていただいて、当日を迎えました。

LGBT講演は、違う部屋からのリモート講演。

リモートの部屋には、生徒の皆さんを代表して、約20名ほどの方が目の前でご参加。熱心にメモを取りながら、質問コーナーでは、前半の話で疑問に思ったことをたくさん聞いてくれていました。

後半のワークショップでは、3つのテーマで各クラスで話し合い。その様子を、各クラスを回って見学したり、生徒の皆さんとお話をさせていただきました。



生徒の皆さんから感じた言葉の中の優しさ

新堂中学校は、3年間幅広い人権道徳学習を行ってきているそうで、全高道徳劇、ロールプレイングを活用した授業、車いす体験、職場体験そして、ICTを効果的に活用されている学校。

そんな背景があってか、ワークショップの中でも、相手の立場に立つ、思いやりの気持ちを持つ言葉がたくさん聞かれて、とてもいいなと思いました。

・カミングアウトは、相手が言いたいタイミングで話してくれるのを待つ
・相手が安心できるよう信頼してもらえるように、自分ができることをする
・今までと変わらない態度で一緒に過ごすけど、言葉遣いは意識して丁寧にする

このことは、どの人権学習にも、他の人と関わる中でも大切なことだと感じました。

講演の中では、こんな質問をいただきました。

「レインボーフェスを知った時に、どんな気持ちになりましたか?」

「友達や家族に言われて、嬉しかったことは、何でしたか?」

「親にカミングアウトした時の気持ちと親の反応は、どうでしたか?」

休み時間や放課後にも、パートナーシップ制度や日本で同性婚を実現するには、自分たちに何ができるのか?世界での同性婚事情、タイでの手術、LGBTの絵本やドラマに話をざっくばらんにお話して、生徒のみなさんの興味や関心の高さを感じました。

「美」をみて、あなたは、どう感じますか?


LGBT講話前に、ある先生とお話ししていた中で、印象的なことがありました。
私の生まれた時の名前、直美の「美」とう漢字について、お話をさせていただいていた時のこと。

先生は、美術の先生をされていた時に、
「美」に対して、男性的とも女性的もと印象を持たれてこなかったそうです。

なぜかというと、先生のお知り合いに「美」の漢字が入っている男性がいらっしゃったこと、また、美術の先生をされていて、美しさ、強さは、性別に関わらずに誰しもにあるのでは、ないか感じているからとおっしゃっていました。


私の中では、母の名前に「美」が入っていたものを譲り受けたこと、
そして、一般的に、女性の名前で使われることが多い世間でのイメージや、身近な男性に「美」の名前がある人がいなかったので、そんな印象になったのかもしれないと感じました。


今まで、女性的だと感じて嫌だなと思っていた「美」

母の名前の一部を想いを込めてつけてもらった「美」

その名前を好きになれない自分の罪悪感や申し訳ない気持ち。


10数年前のいろんな感情を一旦、
過去のものとして、整理して俯瞰してみることで、

結局は、
どんな名前でも、自分がどう定義づけて、
どう感じるか?なんだなと思いました。


今までで初めて、もしかして、「直美」という名前のままでも、良かったのかもしれないう気持ちになりました。



改めて、「美」という文字の意味を調べてみると、

美の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
https://ichigoichina.jp/kanji/9/美

引用:一期一名より
引用:一期一名より

なんと!


「美」の成り立ちは、大きくて立派な羊だったようです。

羊の国ニュージーランド好きな私にとっては、衝撃です。

「だから、ニュージーランドが好きなのか。」
と一人で、納得して、ほっこりとした気持ちになりました。


知らないことを知ることの大切さを実感

男は、男らしく。
女は、女らしく。

LGBTは、身近にいない。

そんな、いつからか、社会や環境によって、無意識に自然と思いこまされている出来事は、思ったよりも多くて。

まずは、自分でそれに気づくこと。

つまり、自分の中の常識や当たり前を疑う視点を持つことが本当に大切だと感じました。ただ、自分の中で当たり前になっていることは、自分一人では気づくことは、できません。

だからこそ、人と対話することが大切なのだと感じました。

私もこれからも、たくさんの方と出会い、
いろんな対話をとおして、いろんな角度からの視点や自分の中の当たり前を見直す機会にしていきたいです。

ありがとうございました。