2020.09.12
いろんな家族のカタチを知る。LGBTオススメの絵本2冊!
こんにちは。LGBT活動家の藤原直です。
今日は、LGBTのオススメ絵本を紹介します。
普段の生活の中で、気軽に子どもたちのLGBTや性の多様性を伝えるとっておきのツールになります。
保育園や幼稚園の先生や、お子さんがいらっしゃる方、子どもと関わる機会が多い方は、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
タンタンタンゴは、パパふたり
ジャスティン リチャードソン (著), ピーター パーネル (著)
2008/4/16
- 発売日 : 2008/4/16
- 単行本 : 32ページ
- ISBN-10 : 478080115X
- ISBN-13 : 978-4780801156
- 出版社 : ポット出版 (2008/4/16)
- 読み聞かせ対象年齢:3歳〜
ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった話を絵本にした『and Tango makes three』の日本語訳版です。
ロイとシロのおすペンギンは、一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒。いつしか、二人はカップルになりました。
飼育員が他のペンギンカップルが育てられなかった卵を二人の巣に置いてやると、、、、? 家族になるのに、性別は関係ない。いろんな家族の形があっていいんだよ。そんな温かいメッセージが伝わる実話です。
実際に、子育てイベントで3歳から5歳の子どもに読み聞かせをしたことがあるのですが、感想を聞いてみると・・・
「男の子同士でも好きやったら、結婚できるんや!」
「タンゴが可愛い。抱っこしたい。」
なんて、可愛い声ばかりでした。
思い込みや固定観念がまだまだ少ない小さい子ども達に、早い時期からどんどん、いろんな価値観の絵本に触れて欲しいなと感じました。
いろいろ いろんな かぞくの ほん
メアリ ホフマン (著), ロス アスクィス (イラスト), 杉本 詠美 (翻訳)
- 発売日 : 2018/2/2
- 大型本 : 40ページ
- ISBN-10 : 4879816299
- ISBN-13 : 978-4879816290
- 出版社 : 少年写真新聞社 (2018/2/2)
- 読み聞かせ対象年齢:3歳〜
かぞくは いろいろ。
いろんな かぞくが ある。
だいかぞく ふたりっきり、
住んでいる家、休みの日の過ごし方、学校や仕事のこと。
君の家族は、どんな家族?
そんな問いかけからはじまるこの絵本。
ちょっと昔の本に出てきていた、
お父さん、お母さん、男の子、女の子、そして犬と猫。
そんな、「普通」と言われがちな家族から、
実際には、いろんな家族のカタチがあるんだよと、
多様なカタチを教えてくれる。そんな、素敵な絵本です。
お父さんだけの家、お母さんだけの家、
おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしている家族。
そんな中にさりげなく
同性カップルと子どもの家族も登場。
LGBTの家族は、特別ではなく、
当たり前にいると言う感覚が絵本からも伝わります。
住むところ、仕事、休みの日や食べ物。
それぞれが好きな格好をする。
男の子がスカートを履く挿絵も可愛いです。
自分自身が今いる家族だけに囚われず、
多様な家族の存在を知ることって大切だなと感じました。
子どもにも大人にも読んで欲しい1冊です。
ちなみに、先週9月8日、次回15日にLGBT研修を担当させていただく兵庫県宝塚市では、研修参加の保育士さんや幼稚園教諭の皆さんに、この本を無料配布されていました。
同性パートナー制度が始まってから4年経った宝塚市。
教育現場にもLGBTや同性カップルのお子さんも見えないだけで、たくさんいると思います。
見えないことにこそ、想像力と思いやりを持って、
居場所や自分らしさを出せる環境が増えたらいいなと思います。
他にもたくさんLGBTやジェンダーにまつわる絵本があります。
LGBT(多様な性)・ジェンダーフリーが描かれた絵本と児童書
皆さんが、多様な性の知識や情報をアップデートすることで、身近な子どもさんや、パートナー、お友達にも自然とニュートラルな在り方が伝わります。
ぜひ、読んで感想をSNSなどで、
アウトプットしてみてくださいね!