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LGBTがカミングアウトしやすい人の3つの特徴
Rainbow Journey(レインボージャーニー)のフジワラナオです。
LGBTの話をしている時に、よく聞くのが、「LGBTの当事者の方とは会ったことないです」という言葉です。
いやいや、日本中に約1000万人おりますよ!
町内会で、50人いたら5人はいます。
会っていても、相手がカミングアウトできていないだけなんですね。実は。
確かに、親との関係、地方に住んでいるなど、個人でいろんな事情もあります。また、カミングアウトの必要性がないと感じている方もいます。
では、もしカミングアウトするとしたら、一体どんな人にならカミングアウトしやすいのでしょうか?
今日は、私の経験から、当事者がカミングアウトしやすい人の特徴を考えてみました。
1、 信頼関係ができている
なんと言っても、これが1番。
信頼関係ができていることです。
特に初めてのカミングアウトはとても緊張します。
「受け入れてもらえるだろうか?」という不安と、
「この人なら話を聞いてくれる!」という期待とが、入り交じるなんとも言えない気持ち。
本人は、嫌われてそばにいられなくてもいい!くらいの本気の覚悟でもって伝えます。
カミングアウトされる側も知識がないと、急でどうしていいかわからないこともあるかもしれません。
すぐに理解できないかもしれません。
一方で、講演会やLGBTプロジェクトをとおして、一瞬で信頼をしていただいて、カミングアウトしてくださる方もいます。
まずは、勇気を持って伝えた言葉に対しては、ありがとうと伝えて下さい。
そこからが、スタートです。
2、 頭ごなしに否定しない
カミングアウトを受けた時に、
「思春期には、よくあること」
「一時の気の迷いだから、気にしないで良い」
ついつい、そんな言葉をかけていませんか?
確かに10代の性は、揺らぐこともあります。
中には、そんな人もいるかもしれません。
ただ、その言葉の中には、
「うちの子に限って、そんなことはない」
「そうであって欲しくない」
そんな想いが多少はあるのではないでしょうか。
話もろくに聞かずに否定してしまうと、萎縮してしまい、本当に伝えたかった気持ちまで心の奥に封印してしまいます。
カミングアウトを受ける側も心の動揺はあるかもしれません。そんな時は、深呼吸をして、一旦自分をリセット。
「そうなんだね。」と受け止めてあげてください。
3、 気持ちに寄り添う
カミングアウトには、かなりの勇気とエネルギーを使います。
また、伝えられたことの安心感や、相手がどう受けとめたのかが気になる心境穏やかではありません。
いじめられた体験や、辛かったこと、
誰にも言えないまま自分の胸の中だけに閉じ込めてきた感情が溢れ出すかもしれません。
そして、カミングアウトされたあなたは、相手の安全な居場所になることができます。
言いたくても言えなかったこと悲しかったこと悩んで泣けてきたこと
全部、気持ちに寄り添って聞いて下さい。
「え?それは、違うんじゃないの?」という話もあるかもしれません。
改善策をいきなり考えるのではなく、まずは、気持ちに十分寄り添って下さい。
話をしている中で、想いや考えが整理されてきます。
それが、成功体験として次のステップに進む原動力となります。
そこから、できることを考えるのも遅くはありません。

100人いれば、100通りのカミングアウトがある
カミングアウトへの受け答えに120%の正解はありません。
「目の前の人を幸せにするためにできることはなんだろう?」を意図しながら、
自分も相手もHAPPYになる方法を考えてみて下さい。