2017 08 23

Nao's message


「あなたでいいんだよ」と寄り添ってほしい

私は、たった1人の「あなたでいいんだよ」という言葉で人生が180度変わった。

幼いとき、目で追うのは女の子ばかり、お兄ちゃんの服をこっそりかりて、少しの罪悪感を感じながら、「男の子っぽい」女の子として過ごしていた。

人と違うことが自分の中で明らかすぎて、変だと言われるのが怖くて誰にも言えずにいた。


そんな中で、27歳になったときに、ひとりの人が「なおちゃんは、なおちゃんだよ」と言ってくれた。

ただただ、嬉しかった。

「普通」でいないと愛されないと、自分から築いていた大きな壁が一瞬にして崩れ落ちて、気づいたら熱い涙が頬を伝っていた。

 

いままでにない解放感を感じていた。
それと同時に、それだけ自分の感情を押さえ込んで我慢してきたんだと、初めて気づいた。




傷つきたくなくて封印していた感情を、だんだんと人に伝えられるようになったのも、この頃からだった。

 

「自分は、生きていてもいいんだな。」

と世界が違って見えた。



そして、もっともっといろんな人に自分のことや性的マイノリティについて知って欲しいと思うようになった。


たった1人の一言で、人生が変わる。
そんな、体験をした出来事だった。


カミングアウトは一度では終わらない。新しい出会いがあるたびに、無限にその機会は訪れる。



「私は、そういうの無理だから」

そう心ない言葉をかけられたこともあった。


当時、私は、拒否されることを極度に恐れていた。

こんなに傷つくんだったら、言わない方がいい。
不安と恐怖がいつもつきまとっていた。


今なら想像できる。


もしかして、相手も何と言っていいかわからなかったのかもしれない。いろんな価値観がある中で、受け入れるのが難しい人がいるのも事実。

 

ただ、話を聞いてほしい。

 

もし、あなたのまわりに不安と恐怖に立ちすくんでいる人がいたら、ただ、寄り添ってほしい。

 

「それでいいよ。大丈夫だよ。」と伝えてほしい。


あなたのその一言が、人生を変えるかもしれない。


信じて、寄り添ってほしい。

挫けそうなことがあっても、目の前のその人は、それを乗り越える力を持っているから。