
QUATAR
CHALLENGE
【後編】ドーハの散髪屋でカッコイイ髪型にしてと言った結果
こんにちは。
Rainbow Journey(レインボージャーニー)のフジワラナオです。
ドーハのメンズサローーーーンの散髪屋さん。から、お届けしています。
前半は、こちらでどうぞ(●´ω`●)
めちゃめちゃ、小声の「オゥケィ」。
なんとも心許ない、金魚の糞みたいな返事に(金魚にも失礼!)
「うおーーーーーー。大丈夫か!?ここは:(;゙゚'ω゚'):?」
と正常な心の反応と、
「うんうん、こんな展開待ってた(●´ω`●)❤」という、
やや、、、いや、どうみてもMっけたっぷりの自分が代わるがわる現れる。
旅に出てから、最初はトラブルが大嫌いだった。
朝3時起きで5時にチェックインした飛行機が遅延で11時間待ちとか、
シカゴ美術館のトイレ近くのソファにカメラを忘れて出発10日目にしてカメラを紛失しそうになったこととか、
タクシー運転手と英語とオランダ語で大喧嘩した後に後部座席にIPhoneを忘れたのに気づいて顔面蒼白になったこととか。
見た目どおり、繊細なキチンハート(ガラスではないらしい)は、いつも遅れたらどうしよう?見つからなかったらどうしよう?そんな、起こりつつはあるけど、起こってもいない未来の出来事を想像しては、勝手に心が折れそうになっていた。
それが、16ヶ国目のドーハにまでくると、どうやら私の心臓にも毛が生えてきたようだ。
、、、どうせなら、生え際にももっと毛が欲しい。
あ、今日は散髪の話でしたね。
このあたりの事情は、また、改めて男性ホルモンと副作用の記事にまとめたいと思う。
旅は、人を強くするとよく言われるのは、これでもかってくらいの不測の事態に臨機応変に対応する力と、いろんな価値観を受け入れる器ができるからだろうなとふと思った。
小さなイエスの後の30秒ほどの沈黙のあと、彼はこう言った。
「ツー!!!!!」
なんだか、さきほどの声と違ってやたら力強い。なんなんだ。この30秒の間にこの自信は。うらやましいくらい、生き生きしている。
ツーってなんだろう?と頭をかしげていると、彼はおもむろに引き出しからあるものを取り出した。
バリカン!!!!!!!!!!!!!!
そうか、そうだったのか。一瞬にして悟った。
ツーって、バリカンの2mmのことかーーーーーーーーー!!!!!!
ドーハで勇気出して、
かっこいい髪型にしてくださいってアラビア語で伝えてみて、
その結果。私に似合う髪型って2mmの坊主だったのか。。。。。
坊主って日本でもできるぞーーーーーw
そんな私の心境には気づかず、彼はウキウキと2mmバリカンのセットをはじめた。入り口に4〜5人いたギャラリーはすべて、このサロンの従業員のようで、アラビア語でなにやらしゃべっているのが、聞こえる。お香の独特な香りがする。
音楽はなく、バリカンの小気味いいバリバリバリという機械音と、頭皮にあたる刃の冷たさ、頭が少しひんやりと軽くなっていくのを感じて切なくなった。vサロンの中は寒い。カバーの下で鳥肌がたった両腕をなでる。舗装中の道路の土埃が舞い上がる強烈な日差しの43度だった外気が信じられないくらいだ。
もみあげと耳まわりを思った以上に丁寧に慎重に刈り上げていってくれている。顔についた髪の毛を取るのは、なぜか乾いたティッシュペーパーで余計に額に張り付いてくる。後ろも耳の高さくらいまで刈り上げて、カミソリとハサミでちょきちょきと仕上げをしてくれる。
なんというか、思っていた以上に丁寧で、真面目な様子が伝わってくる。
『どうせ、2mmバリカンでバリバリーって刈って終わりだろう?」とか、勝手に思ってごめんなさいと、心の中でぺこりと頭を下げた。
何度も鏡をみていると、真っ赤なカバーも見慣れてくる自分が怖い。
カットが終わると、仕上げはマッサージ。頭皮を両手の指でガシッと掴んで、手の指の平で頭全体を揉みほぐすような強めのマッサージ。自主的に産毛の髪の毛が、血流をめぐらせて、力いっぱい太く長く伸びるイメージトレーニングをして、ニヤニヤしているうちに、気づいたら寝落ち。
「ふがっ、、、、。」自分のいびきで目覚めた瞬間に、
少し含み笑いをする散髪屋さんと目が合い、ぐっと距離が近づいた気がした。
自分の家並みにリラックスしていたようだ。
結果としては、
2mmバリカンとハサミ、カミソリを駆使して、
45分もかけてかっこいいドーハスタイルの髪型に仕上げてくれた。
サイドをさっぱりと短くして、上部を残して、少し毛先を遊ばせるようなヘアスタイル。
まあ、一言でいうと
「両サイド借り上げ七三ヘアスタイル、ドーハ風!!」
まさに、タラちゃん♬
料金は、20QRドル。日本円で約660円。
お値段以上、ニ◯リ!!!!
最初は、やや怯えながら入ったメンズサローンだったが、出る頃には、他のスタッフさんも「どこから来たの」「Good!」など笑顔でしゃべりかけてくれて、思った以上に快適に過ごすことができた。
海外の有名な場所に行って景色を眺める。
3つ星レストランの限定コースで舌鼓をうつ。
どんな過ごし方をするのも自由。
だからこそ、自分の想像ができない時間の過ごし方も選ぶことができる。
あなたならではの経験は、あなたの今後の人生の幅や選択肢を広げて豊かにしてくれる。
次に旅に行くときは、そんな余白を作って流れに委ねるのも面白いと思う。
異国の地で、旅の余白に身も心もゆだねてみてくだされ。
素敵なご報告をお待ちしております。
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勝手にシェアします!!要注意!!笑